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はじめまして。

2020年5月27日

しばらくお休みをしておりましたファボール星陵居宅介護支援事業所「えがおの窓口」が2020年5月1日より再開いたしました。
新しく管理者になりましたケアマネージャーの年綱 隆則と申します。皆様どうぞよろしくお願いいたします。

私が社会の中で生きていく上で一番大切なことと思っているのは、思いやりです。誰しもが口にする言葉ではありますが、人それぞれ受ける印象は違うと思います。

さて、皆さんは、自分がこの世に生を受けて今まで生きてきた中で、どれだけたくさんの人のお世話になって生きてきたかということを考えたことはおありでしょうか。

「私は自分の力で生きている。誰にも迷惑をかけていない」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、よく考えてみると、人間は一人で生まれてくることはできません。必ず父と母がいて生まれてくるものであります。生まれた後は、家族・親戚・近隣の住民や学校の先生・生徒など、どれほど多くの人と関わりを持ち、お世話になってきたか、数えきれないと思います。普段は日々生きていることを両親に感謝し、「自分がどれだけ周りのお世話になって生きてきたか」などとあまり考えず、いったん実家を離れれば両親のことすらあまり思い出さず、感謝の気持ちを忘れがちになっている人も多いのではないかと思います。

もちろん誰しもが幸せを願い、自分の生活を思い通りに過ごしていくことが好ましいことではありますが、この度の新型コロナウイルスが突きつけた現実では、「仕事を失い金がない」「トイレットペーパーがない」「自由に外に出られない」ことなど、これまで私たちが想定しなかったことが起こりました。これまで当たり前にできていたことや、私たちがこれまで享受してきた経済的な豊かさが、一瞬にして消え去るような危機的な状況が突然現れたのです。

しかしながら、私たち阪神淡路大震災を経験した神戸の人間は、あの時「がんばろや神戸」の掛け声のもと、再建に向けて涙を流しながら前を向いて進んでいった貴重な経験を持っています。「住民全員が”やさしさや思いやり”を持ち、助け合いながら生活再建を行った」と誇りをもって言えると思います。

もちろん私自身も多くのものをあの震災で失いました。そのことで心身ともに落ちこみ再起不能になりそうになったこともありました。しかしながら多くの人々の支援を受けて、今日こうやって何とか生活を維持できていることに、感謝の気持ちを忘れないようにと改めて思います。

新型コロナの影響で介護サービスの利用を控えざるを得ない立場にいる皆さん、大切な親・兄弟などを施設に預けられていて、面会の機会を持つことができないご家族の皆さんのお気持ちに寄り添いながら、支援を行ってまいりたいと存じます。

ファボール星陵では、コロナウイルス感染症の予防のため、2020年5月26日現在、施設入居者様とご家族との面会をお断りしていますが、施設玄関までご来所いただければ、ZOOMによるネットでの面会を行うなど、施設としてできる取り組みを行っています。
できる限り早い時期にコロナウイルス感染症による脅威が収まり、普段通りの日常が取り戻せることを祈念しております。

個人的な話になりますが、毎週ハイキングしていた六甲山系もしばらくお預けです。
今年の年明けの写真掲載しておきます。

まとまりのない文章になってしまい申し訳ありませんが、ご挨拶とさせていただきます。

敬具

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