「この町でずっと暮らしてきたから」
2021年12月15日
日に日に寒さの増す12月。
町のあちこちでクリスマスのイルミネーションが目立ってきました。
わたしたちファボール泉が丘でも、ツリーに色鮮やかなオーガメントの飾りつけをはじめました。
リビングがとてもにぎやかな雰囲気に包まれました。
ある日、ご入居されている方から「時計の修理を頼みたい」と言われました。
馴染みの時計屋さんだったようで、断片的ではありましたが、記憶を辿りながら教えてもらった情報を頼りに歩いていると、一軒の時計屋さんを見つけました。
動かなくなった時計を店主に渡すと、「ちょっとお待ちくださいね」と時計を受け取り、奥の作業部屋に入っていきました。
しばらく待っていると、分厚い帳簿を手に店主が出てきて、「この方はずっと定期的にお手入れをされてきている方でね。前回までは私が対応させてもらっていたのですが、それ以前は当時店主だった私の父が(対応を)していましてね。どうぞよろしくお伝えください」と、お話してくれました
ファボール泉が丘に戻り、そんなやり取りを交わしたことをお伝えすると、「見つけてくれたんですね」と目を細めながら、当時を思い出されているようでした。
その方の歩んでこられた、この町で暮らしてこられた、そんな一場面を感じることができた…。「地域密着型の私たちの施設」だからこそのエピソードをご紹介させていただきました。